塗装のタイミング
「外壁の塗り替え」の目的は、「見た目をキレイにする」ことだけだと思っていませんか?たしかに見た目も重要ですが、塗り替えは建物を守るためにも必要なものです。でも、どんなタイミングで塗装したらいいのか、よくわからないという方も多いことでしょう。
このページでは、神戸市・明石市エリアで外壁・屋根塗装を手がける「株式会社加藤塗装」が屋根・外壁の適切な塗り替えタイミングをご紹介します。
塗り替え時期の目安とは
家は、毎日日光や雨風といったものにさらされ続けています。塗料の耐用年数は一般的に、新築時に使用されたもので5~6年、近年開発されたフッ素樹脂塗料でも15年前後だと言われていますが、同じ建物であっても、たとえば直射日光に当たりやすい南側と、そうでない北側とでは塗膜の劣化スピードが変わってきます。湿気のこもりやすい場所とそうでない場所なども同じです。また素材の種類によっても異なります。
経年劣化などで外壁表面の傷みが進むと、建物の美観が損なわれたり、雨漏りなどのトラブルが生じたりします。このようなトラブルを避けるためにもご自身で外壁回りをしっかりと点検をしておきましょう。なお、以下に示したような症状が一つでも見つかれば塗り替え時期と言えるでしょう。
段階1 |
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段階2 |
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段階3 |
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段階4 |
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段階5 |
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シーリング |
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このように劣化が進む中で、もっとも塗り替えに適しているのは「段階3」もしくは「段階4」です。「段階5」まで進んでしまうと、塗膜にはもう外壁や屋根を守る力はありません。そのため、遅くとも「段階4」のうちには塗り替えましょう。
塗り替えずに放置すると、建物自体の劣化につながって腐食などを招き、塗り替えのために別途下地処理などの工程が必要になります。そうなると、作業期間や費用の負担も増えてしまいますので注意しましょう。
塗り替えサイクルについて
外壁塗装には費用がかかりますので、少しでも耐用年数を長くできればコストを抑えられます。そのためのポイントを4つご紹介します。
日頃から簡単な掃除を行う
劣化具合を確認するためにも、日頃から簡単な外壁掃除をしておくのがおすすめです。汚れが目立つようになったときに始め、その後は年に1~2回行いましょう。サイディングやモルタルなどの場合、基本的に水洗いで大丈夫です。
掃除の際には、塗膜が剥がれないようやわらかいブラシを使います。洗浄後にホコリなどが舞って付着しないよう、晴れていて風のない日にするといいでしょう。行う際には、室内への水漏れや、近隣への水の飛散などにも注意が必要です。
業者選定を慎重に行う
塗料の質以上に大切なのが、塗装業者の施工です。どれだけグレードの高い塗料を用いても、丁寧に塗られていないと効果がしっかりと発揮されません。
そのため、高い塗装技術や知識、丁寧な対応が行なえる地域密着の優良塗装業者を選ぶことは家の寿命を延ばすことに直結します。
きちんと「下塗り・中塗り・上塗り」の3階塗りを行い、適切な濃度で塗料を使用してくれる業者を探しましょう。
コストパフォーマンスのよい塗料を選定する
塗料にはそれぞれ耐久年数が決まっていますので、その範囲内で塗り替えを実施できるようにしましょう。
現在、住宅の外壁塗装で使われている塗料の多くはシリコン系であり、標準的なシリコン系塗料の耐久年数は10年前後です。このため一般的に10年以上塗り替えしていない場合には、塗り替えを検討する必要があります。
もちろん耐久性の高い塗料の中には、もっと長持ちするものもあります。しかし、いくら耐久年数の長い塗料でも、せいぜい20年前後ですので、「うちの塗料は30年もつ」と謳う悪徳業者にはご注意ください。
塗料の種類 | 耐用年数 | 価格 | 特徴 |
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アクリル塗料 | 5~8年 | 1,200~1,600円/m2 | 耐久性と価格のバランスがよいスタンダードな塗料 |
ウレタン塗料 | 7~10年 | 1,800~2,500円/m2 | コストパフォーマンスが安定している 汚れや色褪せに強く耐久性や施工性などがよい 最近はシリコン人気が強く、使われる頻度は低い |
シリコン塗料 | 10~15年 | 2,300~3,000円/m2 | もっとも一般的な塗料。耐久性があり、汚れや色落ちに強く、防カビ性・防藻性もある。 |
フッ素塗料 | 15~20年 | 3,500~5,000円/m2 | 耐久性はトップクラス だが、コストが高い 光沢感と防汚性も高い |
無機塗料 | 10~25年 | 4,500~5,500円/m2 | 耐久性はトップクラスだが、コストが高い 耐候性に優れており、劣化しにくい |